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アートギャラリー鵬休堂

京都東山にある画廊の展覧会情報です。

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多喜七星 作品

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多喜七星さんには、2点の作品を出展いただきました。右がリメイク作品で、左が新作になります。日本画をよく勉強されているのがよくわる作品です。岩絵具の使い方が本当に見事で、この若年でここまで岩絵具を使いこなせるのかと感嘆させられます。岩絵具の塗る順番や粒子の大きさ、膠の質や濃度などいくつもの失敗と研究を重ねられた結晶といえます。この技量が備われば様々なモチーフに挑んでも作品の出来にブレなく仕上げることができるものと思います。 憧憬もまた記憶のかけらとしての心象風景であり、心の故郷となり、懐かしさと共に現在を肯定的にとらえる時間軸に自分を置くことができます。また、実景を前にして写生を繰り返し、そのスケッチを基にいざ本画制作となると作意が主導することになります。この作意というのは、作家のメッセージであり、言いたい、表現したい核心部分となります。すると実景のスケッチは従う立場となり、作者の意図を表現するための道具立て、仮託の役割しかなくなります。古来の絵画論からある写実と写意の問題となります。さらによく勉強していくと釈迦の「中庸」の考えのように至るのかもしれません。琴の弦は張りつめても、たるんでもよい音を響かせることはできません。奇をてらわず凡事徹底の大切さを多喜さんの作品から伝わってきます。
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  1. 2018/01/31(水) 23:27:19|
  2. 展覧会2018年1月糸を手繰るように
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多喜七星 説明文

多喜七星 説明文
≪左面≫
多喜七星 Taki Nanase
≪夕さり≫
過去作品である≪残光≫では、公園の遊具の
影をモチーフにその場に流れる空気や時間の気配を表現しました。
今回のリメイクという機会を経て、もう一度公園に足を運んでみると過去に制作した際に風景から感じ得たものとはまた違った、温度のある優しい印象を受けたので、赤系統の岩絵具でまとめました。前作で影は黒群青などの岩絵の具でくっきりと描いてましたが、今作で求めたのは風景に馴染む、色彩を含んだ影です。そして影だけでなく、光の美しさにも改めて魅力を感じ、地面に落ちる柔らかい光の形や、木の葉に切り取られた光、光と共に影が在ることを実感しました。そのために今作では視点がより一層、影と光に向くような構図、見せ方を試みました。以前の「影を描く」という意識から「光を描く」意識のもと、制作した作品です。
≪漂いて≫
柳の葉が風になびく姿です。宙に浮くような軽やかさを豊かな緑の色面と共に表現しました。私の制作における表現は、ものを見せるというよりも、そのものの「実感」と「情感」を追い求めた心象風景を試みています。その中で、画面の中の柳は、柳としての実景の姿ではなく、吹く風の心地よさや葉音、纏っている空気の粒子を描きだすものとして存在します。柳の葉は裏表で色に違いがあり、風になびいて色がひらひらと変わるように見えます。これら、ひとつひとつの葉が持つ緑色は柳という輪郭線を超えて空気に滲み出てゆく、絵画であるからこそ見せれる姿を見せたいと願い、制作しました。
≪右面≫
残光
2016年
紙本、岩絵具、銀箔
727× 910㎜
  1. 2018/01/31(水) 22:34:57|
  2. 展覧会2018年1月糸を手繰るように
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田中翔子 作品

田中翔子 作品
田中翔子さんには2点の作品を出品いただきました。風景画ということですが、心象風景ととらえられるでしょう。心象風景というのは、その画家の心の風景であり、顕在意識が、氷山の一角ほどに上昇してきた潜在意識を俄かにとらえたvisionであり、少なくとも目を閉じて見えるvisionであって実景とは異なります。この潜在意識は、その人物の趣味嗜好、日々の生活態度、感情の起伏、家族の価値観など意識されることなく蓄積していると同時に意識されることなくその人物の行動を影で支配しているものといえます。この田中さんの心象風景は、非常に穏やかで温かみがあり、透明感と鮮やかな色彩の世界です。おそらくその対極たる恐怖や貪り、怒り、愚痴とは別世界の領域といえます。もし今後人類にフロンティアがあるとすれば量子的宇宙か潜在意識でしょう。そして、量子的宇宙と潜在意識が同じものとするならば、就寝中に夢を見るように時に異次元を垣間見ることも可能でしょう。そんなことを感じさせる田中さんの作品です。
  1. 2018/01/31(水) 21:56:03|
  2. 展覧会2018年1月糸を手繰るように
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田中翔子 説明文

田中翔子 説明文
≪左面≫
田中翔子 Tanaka Shouko
≪彩≫
私たちよりもはるかに長く、この世界を見てきた宙と大地と木々たち。溢れるばかりの色彩を力強く放つその姿は、私たちの「綺麗」という感覚を通じて、生命の栄枯盛衰を教えてくれるような気がする。
2017年に制作した≪木々の声1≫をリメイクした作品。色鮮やかな紅葉や落ち葉、晴れた色の空を表現するにあたり、以前に使用した海外産のチューブ絵具で色を重ねていくと、先に画面に塗っていた色が隠れて見えなくなるという経験から、今作では日本画で伝統的に使用する画材(水干絵具や岩絵具)に全て変更した。今回、主に使用した岩絵具は、鉱石を砕いて作られた粒子状の絵具で、先に画面に塗った色が透けやすいという特徴がある。様々な大きさの粒子(岩絵具)を塗り重ねて粒子の隙間を埋めることで、より複雑な色彩の重なりや、水性絵具らしい柔らかい空気の表現が可能になった。
≪夕彩~冬~≫
澄みきった空気の中、沈みかけた夕日に光に照らされる夕雲。毎日空を眺めていると、雲のかたちも、夕日の光も、毎日変化することを改めて実感する。同じ毎日など無く、毎日が特別なものであるということに気付かせてくれる、美しい夕暮れの色彩。
以前、作品を制作した際に(右項参照)海外産のチューブ絵具を様々な色を重ねすぎた事で色が濁った経験を踏まえ、今回は冬にしか感じられない透き通った空気や淡い夕雲の色彩を表現するために、絵の具を塗り重ねすぎないよう細心の注意を払った。
絵の具を塗り重ねる作業を最小限にした上で、奥行きや立体感を表現するため、滑らかで凸凹がない水干絵具などの水性絵具で
大まかに雲を描いた上から、障子紙にも使用されている美濃紙を貼り込み、下に塗った色が透けて見えるようにした。貼り込んだ美濃紙の上には、柔らかい色彩表現ができる岩絵具を主に使用し、制作した。
≪右面≫
木々の声Ⅰ
2017年
キャンパス、顔料、アキーラ、岩絵具
1700×3000㎜
  1. 2018/01/31(水) 21:00:08|
  2. 展覧会2018年1月糸を手繰るように
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大山佳織 作品

大山佳織作品
大山佳織さんには、今回3点出品いただきました。右の作品がリメイク作品で、真中と左が新作となります。菊花の葉と茎をモチーフにして、補色を意識した抑え気味の色彩で描かれ、薄い綿布を下地にすることにより一層、味わいを増しています。 花を主題にすることなく茎や葉に着眼しているのは、当然、誰しもが花を愛でるであろう当然行為そのものへの自覚的作業からなのでしょうか。 言うまでもなくこれら茎や葉が、立派な花を支えるであろうことに間違いありません。この思想を深読みすれば、菊花が別名で国華と呼ばれることを意識すれば、世の中にスポットを浴びている人たちと同時にそれを支えている名もなき人々への視点を持った作品と考えられます。それと同時に、室町時代に風姿花伝を著した世阿弥が「秘すれば花なり 秘せずば花なるべからず」といったように花をより美しく見せるためにあえて見せないということがより人々を魅了することもあるでしょう。
  1. 2018/01/31(水) 20:18:17|
  2. 展覧会2018年1月糸を手繰るように
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大山佳織 説明文

大山佳織
机に置いてあるファイルの内容をご紹介します。
≪左面≫
大山佳織 Ohyama Kaori
《magnificent 1》
2017年の2月に制作した作品は、花道の思想に興味が出始めた頃で、今後の制作方針がまだ朧気にしか決まっていなかった。前回も今回も共通しているのは、日本画の古典技法 地色を意識しつつ制作していることと、菊の花を描いていないことの2点である。
当時は何となしに決まった構図であり、気に入っていたが、不完全燃焼になってしまったのが気にかかっていた。今回のリメイクは、以前の消えかけの姿からはっきりとした姿になり、菊を通じて花道の思想や園芸品種との繋がりを意識し花を描かない構図をとりました。色彩に関しても、古典技法を踏襲しながらも、独自の色使いをしようと思い、補色を利用した表現を試みた。顔料の種類は同じものを使っていますが、表面に現れる姿は劇的に変化しています。
《skunk cabbage》/《magnificent2》
リメイクの影響を受けた茎と葉の表現をさらに広げたいと考え制作した。補色を利用した作品と重ねて表現した作品の2点になっている。大学院の2年間で培ったコンセプトと共に進化した姿をご高覧下さい。
≪右面≫
sin
2017年
天竺綿、顔料
273×455mm
  1. 2018/01/31(水) 19:31:58|
  2. 展覧会2018年1月糸を手繰るように
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第1期のごあいさつ

第1期 ごあいさつ

第1期グループによりますごあいさつ文が画廊内に掲載されていますのでご紹介します。
<上段>
京都造形芸術大学大学院日本画専攻の院生による展覧会です。

本展覧会では、会期を3期に分けて作家を入れ替え、それぞれが自身の過去作品を現時点の作家自身がリメイクし、それに新作を並べて展示しています。

「糸を手繰るように」

作家が作品を形にするまでの道程のことです。
日本画専攻に所属しながら私たちは、東西の混じり合った東洋の島国で、歴史や文化、あるいは身辺に混在する様々な糸を手繰るように制作をしています。
自分の過去作の中に、現在の作品に至るまでの道の途中で見落としてきたものがあるかもしれません。それを拾い直す機会でもあり、自分が考えてきたことや興味のあったものをどこかで思い出せること、作品が現在の作品になるために自分が得た知識や経験を再確認することも、展示の目的としています。
今回の展示では、作家がそれぞれに「手繰ってきた糸」を資料展示などの形とし、それらを参照することで現在の作品がより奥行きを伴って見られるよう試みております。
3期に分けたグループごとに、それぞれ違う見せ方で展示しています。ぜひご高覧ください。

<下段>
今回、この京都造形芸術大学 大学院 日本画グループ展「糸を手繰るように」最初の展示である第1期では柴田直樹、多喜七星、田中翔子、大山佳織、松浦健太朗の5人が出展しております。
鑑賞者の皆さまから向かって左側に新作を、右側に自身の過去作品を基に制作されたりリメイク作品を各作家ごとに配置してあります。机の上に置かれているファイルにはその基となった過去作品と共に、それぞれの作家コメントが載っておりますので、このファイルと共にそれぞれの作品をご覧いただければと思います。          第1期作家一同
  1. 2018/01/31(水) 19:12:10|
  2. 展覧会2018年1月糸を手繰るように
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第1期スタート

第1期スタート
「糸を手繰るように」の展覧会が昨日からはじまっています。海外の旅行者もよく来廊され、芳名録に名前を頂いています。
海外の人も素直に感動いただいています。
  1. 2018/01/31(水) 18:39:34|
  2. 展覧会2018年1月糸を手繰るように
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告知 糸を手繰るように②

糸を手繰るように表
日本画グループ展「糸を手繰(たぐ)るように」のごあいさつ文を掲載します。
京都造形芸術大学大学院日本画専攻の院生による展覧会を開催致します。日本画を専攻し東洋文化を学ぶ私たちにとって西洋文化との繋がり、あるいは差異とも呼べるこの関係性は、古来の作家と同じように大きな価値観を成す要素の一つとなり得ます。そのような時代の揺らめきを私たちは時に古典と呼び、習うのでしょう。本展覧会では、自身の起点となる作品を現時点の作家が再構成し、そこから関係して生まれる17の糸を新たに紡ぎ出します。院生一同
  1. 2018/01/29(月) 11:08:32|
  2. 展覧会2018年1月糸を手繰るように
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告知 糸を手繰るように

糸を手繰るように裏
いよいよ明日から京都造形芸術大学大学院日本画専攻の院生の日本画展がはじまります。展覧会タイトルは「糸を手繰(たぐ)るように」です。17名の院生作品を3期に分けて展示します。第1期は、柴田直樹, 大山佳織、多喜七星、田中翔子、松浦健太朗の5名です。2月4日まで
  1. 2018/01/29(月) 11:02:33|
  2. 展覧会2018年1月糸を手繰るように
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ツワブキ

ツワブキ
鵬休堂の店先の石蕗の花が仲良く顔をのぞかせているのがとっても愛らしいので撮影しました。
植木職人から夏に植えたので今年の冬は咲かないといわれていたのでびっくりです。
  1. 2018/01/05(金) 00:42:25|
  2. 四季
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門松

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